ながやまハンマー

ながやまによる Warhammer 40k に関するブログ。

リヴァイアサンミッションパックの副次目標レビュー

今日はリヴァイアサンミッションパックに出てくる副次目標をレビューしていきます。 マッチプレーにおいては、やはり副次目標が勝敗を決することになりがちです。 この目標はこのユニットで達成する、ということを見越してリストを作っておけば、どんな目標をひいてしまっても大丈夫。これの執筆時点でリヴァイアサンミッションパック日本語版がそばにないのでとりあえず英語。

リヴァイアサンミッションパックの利用方法

再度簡単にまとめ

  • Fixed (固定。ゲーム中変わらない) か Tactical (戦術的。毎ターン変更) かを選ぶ
  • Fixed の場合は、リストの中からどれに固定するかを2枚選択。1枚最大20VPを稼ぎ出せる。
  • Tactical の場合は、毎ターン指揮フェイズの頭に2枚になるようにドローし、達成された目標はターン終了時に廃棄する。
  • Tactical の場合は、1CPを利用して指揮フェイズの終わりに1枚捨て、1枚引き直すことが可能になる。
  • Tactical の場合は、ターン終了時に達成していない副次目標を1枚捨てて1CPを得ることも可能になる。

副次目標は全部で16枚ですが、大まかに分けて3種類あります。

  • 目標確保系: 特定の目標を確保する必要がある。
  • 対象殺害系: 特定の対象を殺害する必要がある。
  • 盤上行動系: 特定の場所で特定の行動をする必要がある。だいたい射撃可能なユニットが射撃の代わりに何かすることに。

結構1枚1枚覚えようとすると大変なのですが、こうやって整理するとスッキリする。あとはそれぞれの副次目標が自分のアーミーにとってどれくらい難しいか、を考えておく必要があるのかなと。どの副次目標が達成しやすいか、は基本的にアーミーの編成によって異なってくるはず。ただ、特に目標確保系はそもそも主要目標が達成できていないとこれも達成できないよね、という感じのものが多いので、それを考えると「ちゃんと編成を組む時に対処しておく必要がある」のは盤上行動系なのかな。

以下のリストでは、「固定ミッションとして選べる」ものはアスタリスクが、「トーナメントパックで修正された」ものはシャープ2個がついています。

目標確保系

目標確保系は6種類。基本的にはカードに書いてある対象を確保していればOKということ。

  • A Tempting Target: 相手に指定してもらった中立地帯にあるマーカーをターン終了時に確保していれば5VP。相手は中立地帯にある中でも自分側にあるマーカーを選ぶので、それを奪い返しに行くのは結構難しい。引いたらどうすかを考えておく必要あり。
  • Capture Enemy Outpost: 対戦相手の初期配置ゾーンにあるマーカーをターン終了時に確保していれば8VP。うまくやれば戦力的予備兵力やヴィークルを活用して可能になると思うが、1ターン目に引いてしまうとほぼ無理。ちゃんと計画を立てておかないといけないタイプの副次目標。
  • Defend Stronghold: 自軍の初期配置ゾーンにあるマーカーを対戦相手のターン終了時に確保していれば3VP。1ラウンド目には達成不可能だが、5ラウンド目に全員ユニットがやられたから引くなどしない限りは原則としてスコアできるはず。
  • Extend Battle Lines: 自軍の初期配置ゾーンにあるマーカーと、中立地帯にあるマーカーを1つずつターン終了時に確保していれば5VP。1ユニットしかいない場合は中立地帯にあるマーカー1つでいいが、その場合は2VP。自軍側中立地帯にあるマーカーをしっかり確保していればいいので、そもそもこれが達成できないと主要目標も厳しいはず。
  • Secure No Man's Land: 中立地帯にあるマーカーを2つ以上ターン終了時に確保していれば5VP。1つなら2VP。配置にもよるのだが中立地帯に3つあるマーカーのうち2つをどう確保するかはしっかりと考えておく必要があるが、これも達成できなければ主要目標も厳しい気がする。
  • Storm Hostile Objective*: ターンの開始時に対戦相手が確保していたマーカーを奪い返して確保したら5VP (Fixed の場合は 4VP)。ターンの開始時に対戦相手がマーカーを確保していなければ、ターンの開始時に自分が確保していなかったマーカーを新しく確保したなら 5VP (Fixed の場合は 4VP)。難易度は、状況に応じて中〜高。すでに自分が複数の目標を確保している状態で引いてしまうと、相手に全力で抵抗される可能性があるが、どちらもある程度コミットしているマーカーがあるようならあっさり達成できる場合もありそう。

対象殺害系

対象殺害系は4種類。相手のリストがどのようなものかによってかなり変わってきます。キャラクターが大量にいる、かつこちらに精密攻撃可能なユニットが複数いる場合は Assassination は容易でしょうし、相手がウォードッグスパムなら Bring It Down は容易でしょう。逆に相手にヴィークルやモンスターがいないリストのときに Bring It Down を引いてしまうと紙屑になってしまいます。

  • Assassination*: Fixed なら相手のキャラクターを破壊するごとに4VP。Tactical なら、相手のキャラクターを破壊しているか、相手のリストの中にある全てのキャラクターがすでに破壊されて盤上にいなければターン終了時に5VP。精密攻撃系をしっかり取っておけばそこそこ可能そう。
  • Bring It Down*: Fixed なら相手のヴィークルまたはモンスターを破壊するごとに2VPかつそのユニットの傷が 10以上, 15以上, 20以上でそれぞれ 1VP。Tactical ならさらに追加で 1VP だが、その場合最大 8VP。相手にヴィークルがたくさんいる場合はこれを Fixed で取るのもアリ。
  • No Prisoners: 相手のユニットを破壊するごとに 2VP (最大 5VP)。特にホード系アーミーに対しては難易度低。
  • Overwhelming Force: ターン開始時に目標の確保範囲内にいたユニットを破壊するごとに 3VP (最大 5VP)。これもどちらにせよやりたいことなので難易度低めな気がする。

盤上行動系

盤上行動系は6種類。多分一番難易度が高い気がしている。どうしても相手のユニットを破壊したり主要目標を達成したりするのに夢中になってこれを忘れがち。逆にこれをうまくできるようになれば立つ初心者と言えるのかなー。この中で「アクション」と書いてあるのは、実際には「射撃フェイズに、射撃可能で戦闘ショック状態でないユニットを1つ選ぶ。そのユニットはこのターン射撃も突撃もできない。その代わりにターン終了時に何かを行う」というやつだが、シンプルにしたいので単に「アクション」とながやまは勝手に呼んでます。共通言語ではないのでゲーム中には言わない。

  • Area Denial: 戦場の中心から6mv以内に完全に収まるユニットがおり、戦場の中心から6mv以内に完全に収まる敵ユニットがいない場合5VP。6mv以内に完全に収まっているが3mv以内にいる敵ユニットがいない場合3VP。
  • Behind Enemy Lines*##: 敵初期配置ゾーンに完全に収まるユニットが2体いれば5VP (Fixedなら 4VP)。1体なら3VP。
  • Cleanse*: アクション。自分の初期配置ゾーンの外にあり確保しているマーカーに対する「洗浄」アクションを行う。1個洗浄して3VP(Fixed なら2VP)。2個以上で5VP(Fixedなら4VP)。
  • Deploy Teleport Homer*##: アクション。敵初期配置ゾーンまたは戦場の中心の6mv以内に「テレポート誘導装置設置」アクションを行う。中心なら3VP(Fixedなら2VP)。敵初期配置ゾーンなら5VP(Fixedなら4VP)。戦場の中心を確保系は大変だよね。
  • Engage on All Fronts*: 戦場を4分割する。他の分割部分から3mv離れており戦闘ショック状態でないユニットがいるごとに1部分で開戦しているとカウントする。3部分での開戦で3VP(Fixedなら2VP)。4部分での開戦で5VP(Fixedなら4VP)。他の分割部分から3mv離れて完全に収まらないといけないのがネック。
  • Investigate Signals: アクション。戦場の隅から9mv以内に完全に収まるユニットが「シグナル走査」アクションを行う。1つごとに2VP。「これをやるユニット」をちゃんとリストに入れておかないとほぼ無理な気がしてる。逆に「誰でこのアクションを行うか」を見越しておけば8VP取れるのでウハウハだし、相手がこれをやりたい時にちゃんと拒否できれば強い。突然戦場の隅に向かって全力ダッシュし始めるの面白いよね。

こうやってみるとやはり対象殺害系は相手次第で、目標確保系は主要目標とかぶってくるので、ポイントの差分がつくのは Investigate Signals, Deploy Teleport Homer, Behind Enemy Lines, Cleanse などの盤上行動系だと思われる。この辺を意識したリストビルディングができるかが、リヴァイアサンミッションパックでの勝率に関わってくるんだろうね。まだ「これってなんだっけ」がよく発生してるので、ちゃんとひとつひとつ覚えていこうと真面目に思いました。